映像にはやってはいけない表現があります。

それを「イマジナリーライン」と言います。

参考文献 (下記参照) によると、イマジナリーラインとは,
「カメラを向けたときの被写体の方向性と位置関係を維持するための想定線」
とされています。

具体的に次の画像から, イマジナリーラインを越えた表現を示します。

例えば、次のように2人の女性が会話しているシーンがあったとします。

①カットから④カットへそれぞれ単体で女性を映しているシーンです。
これはイマジナリーラインを越えている例です。

どういうことかというと, ②と③が同じ方向を向いてしまっているために, 位置関係が分からなくなってしまっています。
では, 位置関係を明確にし, イマジナリーラインを越えないためには一体どうすればいいのか。
位置関係を意識した撮影をすることがシンプルな解決方法です。

しかし, どうしてもイマジナリーラインを越えてしまうこともあるかと思います。
「橋渡し」ということを行うことで, イマジナリーラインを越えても, 位置関係がずれることはありません。
以上。
撮影の基本であり, 我々が映像編集を行うときには, 知っておかなければならない「イマジナリーライン」でした。

・参考文献
井上秀明 (2007) 「図解だからわかりやすい 映像編集の教科書」玄米者MOOK-p.44-p.51
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